名張市つつじが丘おもちゃ病院

三重県名張市つつじが丘でおもちゃの病院を開院しています。年中無休で修理は無料、部品代のみ実費です。おもちゃの修理依頼は tutuji@cb4.so-net.ne.jp へメールにてご連絡下さい。なお、宅配便での受け付けは行っておりません。このブログにはおもちゃ等の修理事例やツール製作などを載せていきます。故障診断や修理方法の改善等、ご意見をお寄せ下さい。

PSP-3000の修理(電源SW不良)

1.患者
PSP-3000
PSP-3000の修理(電源SW不良)外観

2.症状
①電源が入らない。

3.診察
①電源が入らない症状を確認した。

②10分間充電池を外して完全にリセットさせると、電源が入るときがある。しかし、「セーブデータの管理」のメニューが表示された後、ハングアップして電源オフできない。こうなると充電池を外すしかない。

③充電池の電圧は無負荷で公称値3.7Vのところ4.1Vもあり、少し高過ぎる気がするがOKとする。

④電源が入らないことから、電源SWが正常に働いているのかチェックする。
PSP-3000の修理(電源SW不良)診察1
・ハウジングを外したところ、電源SWは基板の裏側に表面実装されていて、このままでは端子電圧が測れない。

・そのため、基板を外して電源SWの導通チェックを行うことにした。

・FFCコネクタのロックを外して、FFCを抜く。
PSP-3000の修理(電源SW不良)診察2

・基板を取り外す。
PSP-3000の修理(電源SW不良)診察3
PSP-3000の修理(電源SW不良)診察4

・SWの端子で導通をチェックすると、メーク接点とブレーク接点ともルーズであることが判った。

・SWに接点復活剤を吹きかけてやると、導通は良好になった。

・原因の1つを治したので、組み戻して電源SWを操作すると正常に起動した。電源オフも正しく動作して、不具合は解消していた。
PSP-3000の修理(電源SW不良)診察5

・ゲームソフトが添付されていなかったので、インターネットブラウザで動作確認を行ったが、特に異常は無かった。

4.治療
①診察の過程で電源SWの接触が回復し、復旧した。

②CPUがハングアップしているような症状に対する原因が電源SWのルーズコンタクトとは意外な結末だ。

③返却してから1週間経ったので依頼者に状況を確認したところ、正常に使えているとのこと。電源SWが唯一の原因だったようだ。
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  1. 2015/10/16(金) 22:02:20|
  2. 修理事例
  3. | コメント:0

アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)

1.患者
アンパンマンキーボード(TOHO)
アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)外観

2.症状
①中央の8個の鍵盤が押しても鳴らない。

3.診察
①鍵盤SWは24個あり、8ビット×3でキッチリな設計だ。音が出ないのは中央の連続した8個。共通線の断線だ。
アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)診察1

②鍵盤SWの基板で、鳴らないSWの共通線を探す。下の画像で、SWパターンの左側がダイオードを介して共通線に繋がっているのを確認した。
アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)診察2

アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)診察3

③メイン基板は両面基板でできていて、部品面側の配線パターンがホットボンドで固められている。このため、配線パターンが全く見えない。これでは、問題の共通線の配線パターンを辿っていけない。そのため、導通のある信号線を調べて、消去法的に問題の共通線が繋がるべきCPUサブ基板の端子を特定することにした。

・断線している信号線はB1である。
・B0とB2の端子を特定し、それに挟まれた端子がB1の端子であると推定する。

④その結果、鍵盤SW基板の右側8個分の共通線と左側8個分の共通線が繋がっているCPUサブ基板の端子が特定できた。その2つの端子は1つ分飛んでいて、その間の端子が問題の共通線が繋がるべき端子と思われる。

⑤その推測の真偽を確認するため、1kΩの抵抗を介して問題の共通線をCPUサブ基板の端子へ繋いでみたら、鳴らなかっら鍵盤の音が出るようになった。1kΩの抵抗を入れるのは、万が一推測が間違っていた場合に不用意に回路を短絡することでデバイスを壊さないためである。

4.治療
①診断時に1kΩの抵抗を介して接続した箇所を直接配線コードで接続する。
アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)治療1

アンパンマンキーボードTOHOの修理(パターン切れ)治療2

②ハウジングを被せて、最終的な動作確認を行い、良好であった。
  1. 2015/10/04(日) 10:35:42|
  2. 修理事例
  3. | コメント:0

プロフィール

大泉茂幸

Author:大泉茂幸
名張市つつじが丘おもちゃ病院
名張市つつじが丘南3番町129
tutuji@cb4.so-net.ne.jp
090-5534-6494
連絡は上記のメール、またはSMSでお願いします。

子どもの頃から趣味は電子工作一筋でやってきました。理科離れが進む中で科学技術に興味を持つ子どもが少しでも増えて行くことを願って、子ども達に電子工作の活動の場を提供しています。

1981年からおもちゃ病院の活動を始め、2014年に三重県名張市への移住を機に「つつじが丘おもちゃ病院」を開院しました。自分でおもちゃを設計し製作する【おもちゃ工房】と、マイコンを応用した電子工作を楽しむ【マイコンクラブ】も併設しています。新規参加メンバーを募集しています。

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