名張市つつじが丘おもちゃ病院

三重県名張市つつじが丘でおもちゃの病院を開院しています。年中無休で修理は無料、部品代のみ実費です。おもちゃの修理依頼は tutuji@cb4.so-net.ne.jp へメールにてご連絡下さい。なお、宅配便での受け付けは行っておりません。このブログにはおもちゃ等の修理事例やツール製作などを載せていきます。故障診断や修理方法の改善等、ご意見をお寄せ下さい。

RFチェッカー(AD8134)用ミニBTLアンプの製作

ラジコンを診るおもちゃドクターはダイオード検波式のRFチェッカーを使っていることが多いと思う。しかし、ダイオード検波式では2.4GHzISMバンドでの感度が悪く実用にならない。そこで、つつじが丘おもちゃ病院では、既存のレガシーバンド用RFチェッカーのダイオード検波を換装して2.4GHz対応にするためのRFパワーデテクタ(所謂センサー部分)の頒布を始めた。既存のツールを活用していただくために、敢えてRFパワーデテクタのみを頒布している。しかし、そのように応用していただいたドクターは少なくて、RFチェッカーとしてすぐに機能する完成品を希望するドクターが多いことが判った。中には表示部の作り方を訊かれることもあった。

電波の有無をLEDやブザーで表示するのは適切ではない。それは、電波の有無しか判らず、電波の細かい状態が把握できないからだ。電波状態を診るにはRFパワーデテクタの出力をオシロで波形観測するのが最善だが、オシロを備えていないおもちゃ病院が多いことも判った。次善の策としては電波の包絡線を音で聴くのが良い。レガシーバンドのAM変調ではプロトコルの識別も可能だ。それで、おもちゃ病院で簡便に使うことを意図して、廉価に作れるミニBTLアンプを紹介する。

百均セリアで売られていた「ボリュームアンプ」で使われているオーディオアンプICのTDA2822が、AliExpressで1個当たり約5円で販売されていたので、これを利用した。回路はデータシートの応用回路そのままだ。蛇の目基板を含めて1台当たり約25円で作れた。TDA2822以外の部品は秋月で調達した。使用した部品の中で最もコストが掛かったのは蛇の目基板で、5円強だった。TDA2822が安過ぎる。
RFチェッカー(AD8134)用ミニBTLアンプAli

TDA2822は1.8Vから動作するが、AD8314が2.4V(データシートでは2.7V)以上で動作するので、RFチェッカー全体としては乾電池2本、充電池(1.2V)の場合は3本で運用すると良い。

【回路図】
入力アッテネータに 1/6、1/11、1/21 の3段階を設けている。
TDA2822の電圧利得は実測値で片側約20倍あるので、出力が片側2V(P-P)に対しては入力は100mV(P-P)となる。
AD8314の出力は最大約1Vなので、1/11アッテネータで最大音量となる。
通常の運用ではRF入力はそれより小さいし、最大音量で聞くこともないと思うので、実際に運用してみてアッテネータの設定を選択する。
RFチェッカー(AD8134)用ミニBTLアンプ回路図

【配線図】
ミニBTLアンプ配線図部品面

ミニBTLアンプ配線図半田面

【実装】
ミニBTLアンプ基板表

ミニBTLアンプ基板裏

RFチェッカー(AD8134)用ミニBTLアンプ外観全体

【使用感】
当方の所在地は田舎のためか周辺のノイズ電波が少ないようで、音量(中)で丁度良かった。都会では「音がうるさい」との評価があり、音量(小)がよさそうだ。或いはボリュームを付けた方が良いかも知れない。
無信号時の電源電流は 6.5mA 、大き目の音量のときは100mA程度だった。
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  1. 2017/11/12(日) 17:02:08|
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プロフィール

大泉茂幸

Author:大泉茂幸
名張市つつじが丘おもちゃ病院
名張市つつじが丘南3番町129
tutuji@cb4.so-net.ne.jp
090-5534-6494
連絡は上記のメール、またはSMSでお願いします。

子どもの頃から趣味は電子工作一筋でやってきました。理科離れが進む中で科学技術に興味を持つ子どもが少しでも増えて行くことを願って、子ども達に電子工作の活動の場を提供しています。

1981年からおもちゃ病院の活動を始め、2014年に三重県名張市への移住を機に「つつじが丘おもちゃ病院」を開院しました。自分でおもちゃを設計し製作する【おもちゃ工房】と、マイコンを応用した電子工作を楽しむ【マイコンクラブ】も併設しています。新規参加メンバーを募集しています。

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