ＰＩＣ電子オルゴールVer7_5（１６Ｆ１４５４をサポート）

【前振り】

秋月でのＰＩＣの値上がりが続く中、８ｋワードの１６Ｆ１４５４が１６Ｆ１７０５よりも廉価になった。と言うか、逆に１６Ｆ１７０５が値上がりしたってことだ。それで、ＰＩＣ電子オルゴール（ｏｒｇｅｌ７＿５）で、できるだけ廉価なデバイスが使えるように１６Ｆ１４５４をサポートした。


【設計】

①Ｆｏｓｃ＝４８ＭＨｚで使う。

・時間待ちをスピンループで行っているところはループ回数を調整する。Ｆｏｓｃ４８の宣言を追加した。

・ボーレートの設定値はＦｏｓｃ＝４８ＭＨｚにマッチする値に変更した。

・ＰＷＭ周期は２１ｕｓになるので、ＰＷＭ＿ＰＳは２１２、ＳＯＮＧ＿ＰＳは４とした。

・ＣＰＵが早くなったので、実装パート数を増やしたり、アプリ処理を多くできる可能性がある。

②ＣＷＧが無い。

・１６Ｆ１４５５、１４５９にはＣＷＧがあるが、１４５４には無い。

・正相はＰＷＭ１、逆相はＰＷＭ２で出力する。そのため、コンプリ出力時のデッドバンドの設定ができない。

・ブリッジ出力とブレーキ出力ではソフトでデッドバンド的な操作を行う。

③アナログ機能が無い

・１６Ｆ１４５５、１４５９にはアナログ機能があるが、１４５４には無い。

・ＣｄＳとＣＶＤタッチセンスはサポートできないが仕方がない。

④実効的にピン数が少ない。

・Ｖｕｓｂ３ｖ３のピンはＩ／Ｏに使えない。

・ＲＡ０（Ｄ＋）とＲＡ１（Ｄ－）はＧＰＩＯで使う場合は入力モードにしか使えない。

・それなりに使うしかない。


【実装】

①ＰＷＭ関連が従前のサポート型番と変わるので、ｄｅｖ＿１４５４．ｃを新規に作成した。

②内臓ＭＳＳＰを活かしたピン割り当ては無理だった。それで、Ｉ２ＣとＳＰＩはソフト実装にして、ＬＥＤは他の１４ピンデバイスと同じピン割り当てにした。

処理の詳細はダウンロードファイル中のソースコードのコメントを参照。


【評価】

①ＢＴＬ＝０、１、２、３について、ＰＷＭ出力波形を観測して動作確認した。

②待機時の消費電流は実測８ｕＡだった。


【ダウンロード】
ｏｒｇｅｌ７＿５の設計資料と開発プロジェクト一式は　ここから　ダウンロードできる。